Guillaume Tell / ウィリアム・テル

『ウィリアム・テル』(仏:Guillaume Tell )は、ジョアキーノ・ロッシーニ作曲による4幕構成のグラントペラ。
フリードリヒ・フォン・シラーによる戯曲『ヴィルヘルム・テル』に基づく。台本はヴィクトワール=ジョゼフ=エティアンヌ・ド・ジュイとイポリット=ルイ=フローラン・ビスによりフランス語で書かれているため、本来の読み方は『ギヨーム・テル』であるが、日本では『ウィリアム・テル』と表記することが多い。

ウィリアム・テルの登場人物

ギヨーム・テル バリトン
エドヴィージュ(テルの妻) メゾソプラノ
ジェミ(テルの息子) ソプラノ
マティルデ(ハプスブルク家の王女) ソプラノ
アルノール・メルクタール テノール
メルクタール(アルノールの父) バス
ジェスレル(ウーリ州とシュヴィーツ州を治めるオーストリア人総督) バス
ヴァルター・フルスト(スイスの愛国者) バス
リュオディ(漁師) テノール
ルートルド(羊飼い) バス
ロドルフ(ジェスレルの警備隊長) テノール
狩人 バリトン
農民、羊飼い、騎士、小姓、貴婦人、兵士

ウィリアム・テルのあらすじ

舞台:スイス
時代:14世紀
オペラの冒頭以前の出来事として、スイスの指導者メルクタールの息子アルノールは、オーストリアの王女マティルデがおぼれそうなところを助けたことがあった。政治情勢にもかかわらず、アルノールとマティルデは恋に落ちた。

ウィリアム・テルの第1幕

5月、羊飼いの祭の日、 ルツェルン湖近く。伝統のもと、メルクタールは祝賀の場で結婚式を執り行うことになっている。しかしアルノール自身はその中に入っていない。彼は、故国に対する愛とマティルデに対する愛の間で板挟みになっているのである。ホルンのファンファーレで祭りが中断され、オーストリア人総督ジェスレルの到着が告げられる。スイス人は彼を憎んでいる。次いで、ジェスレルの軍隊に追われたルートルドが現れる。ジェスレルの兵士の一人が、ルートルドの娘を襲おうとする。ルートルドは娘を守ろうとして兵士を殺してしまう。彼の逃げ道は、湖だけであった。ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)が、援助を申し出る。ロドルフの先導で、ジェスレルの護衛隊が到着する。ルートルドはテルの手を借りてなんとか逃げおおせるが、ジェスレルの護衛隊は報復としてメルクタールを人質とする。

ウィリアム・テルの第2幕

アルノールとマティルデは湖近くの谷で会い、再び愛を誓う。テルとヴァルターが到着し、ジェスレルがメルクタールの処刑を命じたとアルノールに告げる。アルノールは復讐を誓う。アルノール、テル、ヴァルターは、スイスの解放を誓う。彼らは旅をしながら各州に結束を促す。

ウィリアム・テルの第3幕

アルトドルフの町の市場。オーストリアによるスイス統治100周年の記念日。祝典で、ジェスレルは自分の帽子を取って掲げ、スイス人は帽子に敬礼するよう命ずる。テルが息子のジェミと通りかかる。テルは、帽子への敬礼を拒絶する。ジェスレルは、ルートルドを救った男がテルだと理解し、なんとかして彼を罰しようとする。テルの失敗を期待しつつ、ジェスレルは彼に、息子ジェミの頭の上のリンゴを撃つように命じる。テルは見事にリンゴに矢を突き通し、もし失敗していたら、次の矢でジェスレルを射ていただろうと告げる。ジェスレルは、テルの逮捕を命ずる。

ウィリアム・テルの第4幕

スイスの反乱軍が現れ、戦いが始まる。テルは、ジェスレルの心臓を矢で射抜く。スイスが勝利を収める。マティルデとアルノールは互いの愛を確かめ、物語は大団円を迎える。

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